手術に必須な麻酔について,種々の面から深く考察した書。手術を控えている患者さん,ご家族の皆さん必見の書です。
B6判,200 頁,並製,本文 1 色
定価 本体1,400円+税
発行年月:2009年4月
ISBN978-4-902090-62-8
麻酔科医の仕事は手術室が中心です。手術がうまくいくように支える裏方的仕事で,与えられた責任は大きいものの,社会的な認知度や評価は必ずしも十分とはいえません。患者さんが眠っている間に患者さんの横で,患者さんの命を守る仕事をしている麻酔科医。眠りと目醒めの間で仕事をしている麻酔科医のことを一般の方にもっと知っていただくために,筆者が日ごろどのようなことを考え,どのような仕事をしているのかを少しずつノートに書きためたものを紹介しています。
2007 年 5 月「第 1 回 麻酔は必要悪」から 2009 年 2 月「第 17 回 先端医療デスか」まで,17 回にわたり弊社 WEB サイトに好評連載して参りました。このたび全体を見直し,加筆・訂正するとともに,新たに 12 のテーマを追加し全 29 章にまとめ,単行本「眠りと目醒めの間──麻酔科医ノート」を発行する運びとなりました。
従って,これまでの連載をお読みになりたい方は,全国の書店で本書をお求めになるか,または直接弊社にご注文いただきたくお願い致します。
なお,第 18 回以降の連載は,弊社 WEB サイトに継続して連載する予定です。引き続きご愛読下さいますようお願い致します。
目次
- 1. 麻酔の習慣
- 2. 麻酔は必要悪
- 3. 麻酔から目醒める時
- 4. 麻酔の告白期
- 5. 麻酔の誘惑
- 6. 麻酔か麻睡か
- 7. 麻酔のメカニズム
- 8. 麻酔は自律神経を操作する
- 9. 麻酔はからだの声を聞くこと
- 10. NOのあとはYESだろう
- 11. アメリカ麻酔学会
- 12. 昏睡(Coma)
- 13. グラウンドゼロ
- 14. 千の風
- 15. 再生のための休息
- 16. クローズアップされる性差医療
- 17. 麻酔の歴史
- 18. 麻酔の安全
- 19. 麻酔中のモニター
- 20. 麻酔中の偶発症
- 21. 悪性高熱症の恐怖
- 22. 麻酔科学の歩み
- 23. 日本麻酔科学会の歩み
- 24. 帯状疱疹の痛み
- 25. 心臓手術の麻酔
- 26. 会心の開心術
- 27. 麻酔をすると呆けないか
- 28. 吸入麻酔薬の功罪
- 29. 先端医療デスか
- あとがき
下記の連載項目は単行本「眠りと目醒めの間──麻酔科医ノート」に見直し,加筆・訂正されて収載されています。
WEB 連載項目
- 第1回 麻酔は必要悪
- 第2回 麻酔から目醒める時
- 第3回 麻酔の告白期
- 第4回 麻酔の誘惑
- 第5回 麻酔か麻睡か
- 第6回 意識
- 第7回 アメリカ麻酔学会
- 第8回 昏睡(Coma)
- 第9回 グラウンドゼロ
- 第10回 千の風
- 第11回 麻酔の歴史
- 第12回 麻酔の安全
- 第13回 麻酔科学の歩み
- 第14回 日本麻酔科学会の歩み
- 第15回 帯状疱疹の痛み
- 第16回 心臓手術の麻酔
- 第17回 先端医療デスか