ボツリヌス治療Q&A集
Botulinum toxin therapy Q&A


ボツリヌス治療Q&A 目崎高広 著
目次
はじめに

●1 調製・取扱い

Q 1 ボトックスを何mlの生理食塩液で溶解するのが最良でしょうか?
Q 2 エア抜きはどのように行えばよいですか?
Q 3 ボトックスが手に付着した場合の対処方法は?
Q 4 ボトックスが飛散した場合の対処方法は?
Q 5 ボトックスが患者の目にかかった場合の対処方法は?
Q 6 調製後,何時間以内に使用すればよいですか?
Q 7 ボトックスが血管内または髄腔内に入った場合の対処方法は?
Q 8 眼球穿刺を起こしたときの対処方法は?
Q 9 施注の際には手袋をしたほうがよいですか?
Q10 注射後,いったんシリンジを引いていますが,その際に血液が混入した場合は,どのように対処したらよいですか?
Q11 米国ではボトックスを局所麻酔薬で溶解しているという話を聞いたことがありますが,生理食塩液より局所麻酔薬を使用したほうがよいのでしょうか?

2 治療一般

Q12 施注時の患者の姿勢は?
Q13 施注時の痛みはどの程度ですか?
Q14 入院の必要はありますか?
Q15 患者一人あたりの治療時間はどの程度かかりますか?
Q16 投与後の観察時間は?(患者をすぐに帰宅させてもよいですか?)
Q17 治療当日の入浴は可能ですか?
Q18 使用する注射針の太さおよび長さは?
Q19 各筋に対して複数箇所投与しなければならないのでしょうか? 作用機序から考えると,motor pointに近いところに投与したほうがよいのでしょうか?
Q20 ボトックスの長期効果は?(ボツリヌス治療によって治癒することはありますか? 治癒率は? 患者に対し一生治療を継続すると説明すべきですか? 長期に治療を継続していくと,効果は徐々に増強していくのですか? あるいは減弱するのですか?)
Q21 ボトックス投与開始後も内服治療を継続したほうがよいでしょうか?
Q22 避妊はどのくらいの期間必要ですか?
Q23 以前にボツリヌス中毒により抗毒素を投与された経験のある患者への投与は可能ですか?
Q24 筋電計を用いずに適格な筋を同定することは可能ですか?(筋電計の必要性は?)
Q25 筋電計に使用する針はどのようなものが適当ですか?
Q26 ボトックスに対する一次耐性の原因としては,どのようなことが考えられますか?
Q27 ボトックスに対する二次耐性の原因としては,どのようなことが考えられますか?
Q28 抗体産生の有無を調べるには,どのような方法がありますか?
Q29 抗体産生の危険因子および発現率は?
Q30 抗体が産生された場合に,治療をいったん中断し,期間を置いてから再開すると,再び効果が得られることはありますか?
Q31 ボトックスが無効の場合(一次耐性または二次耐性),外科的治療を考慮するタイミングは?

3 眼瞼痙攣

Q32 開眼失行に対する効果は?
Q33 Pretarsal portionに投与すると効果がよいと聞きましたが,上眼瞼挙筋に浸潤する恐れはありませんか?
Q34 下眼瞼の鼻側に施注してもよいですか? 誤って鼻涙管に注入する恐れはないでしょうか?
Q35 眼輪筋切截術施行後の患者にボトックスを投与することは可能ですか?(その場合,どのくらいの期間を設けて投与を開始したらよいですか?)

4 片側顔面痙攣

Q36 片側顔面痙攣におけるボトックスの有効率はどのくらいですか?
Q37 片側顔面痙攣とチックの鑑別法は?
Q38 片側顔面痙攣とMeige症候群の鑑別方法は?
Q39 Jannettaの手術を施行した患者にボトックスを投与する場合,またはその逆でボトックス投与後にJannettaの手術を施行する場合の注意点は?
Q40 ボトックス投与後にJannettaの手術を施行するのと,はじめからJannettaの手術を施行するのでは,手術の有効率に差がありますか?
Q41 片側顔面痙攣の治療で,フェノールによる神経ブロックを行っていますが,ボトックスとの併用は有効ですか?
Q42 Bell麻痺後や外傷性の顔面痙攣は治療の対象となりますか?
Q43 片側顔面痙攣の原因(特発性・Bell麻痺後・微小血管圧迫)によって,効果に差がありますか?
Q44 三叉神経痛に対する効果は?
Q45 頬骨筋への施注の注意点は?
Q46 片側顔面痙攣において投与を避けたほうがよい筋は?
Q47 片側顔面痙攣の神経圧迫部位はMRIで判別可能でしょうか?

5 痙性斜頸

Q48 痙性斜頸におけるボトックスの有効率はどれくらいですか?
Q49 二次性の痙性斜頸に対する投与は可能ですか? その場合の有効率は?
Q50 症状が複雑な場合に,施注筋をどのように選択すればよいですか?47
Q51 後頸部筋は筋が層になっていますが,どのようにして標的とする筋を同定すればよいですか? 手の感触など基準となるものがありますか?(針の深さを調節するのであれば,どのように調節すればよいですか?)
Q52 胸鎖乳突筋にボトックスを投与する場合,筋のどの部位に施注するのが適当ですか?(胸鎖乳突筋に投与する場合,前筋と後筋のどちらに施注するのですか?)
Q53 投与量は毎回異なりますか?
Q54 随意的に緊張している筋との見分け方は?
Q55 誤って標的筋以外に施注した場合,どのような影響が考えられますか?
Q56 前屈患者に対して,初回は片側の胸鎖乳突筋のみに投与し,追加投与時にもう一方の側に投与するという方法はどうでしょうか?
Q57 若年の痙性斜頸患者の場合,発症後3ヵ月〜半年で自然寛解する患者がかなりいますが,若年の痙性斜頸患者に対するボツリヌス治療開始のタイミングは?
Q58 後屈を治療する際の注意点は?
Q59 傍脊柱筋に投与した場合の有効率は?
Q60 随伴する側彎への効果は?
Q61 心因性の痙性斜頸に対する効果は?
Q62 脳性麻痺の患者で頸部に対する投与は可能ですか?
Q63 拘縮が起きてしまった症例では効果がないと聞きましたが,どの程度を目安にすればよいですか?
Q64 パーキンソン病の振戦に対する投与は可能ですか?
Q65 脳性麻痺の頸椎症を予防する目的で投与することは可能ですか?
Q66 ボトックスとMAB(muscle afferent block)の併用は有効ですか? (ボトックス投与で効果が不十分な場合に,MABを併用することは有効ですか?)
Q67 定位脳手術などの外科的治療への移行のタイミングは?

6 安全性・副作用

Q68 小児に対する安全性は?(小児に対して投与した症例はありますか? 小児に対して投与する場合の注意点は?)
Q69 高齢者に対する安全性は?
Q70 全身性の副作用はありますか?
Q71 中枢神経系の障害を引き起こすことはありますか?
Q72 尿中排泄とされていますが,腎機能障害の患者に対して減量の必要はありますか?
Q73 眼瞼下垂の副作用が現れた場合の対処方法は? 眼瞼下垂はどのくらい持続しますか?
Q74 閉瞼不全の副作用が現れた場合の対処方法は? 閉瞼不全はどのくらい持続しますか?
Q75 兎眼の副作用が現れた場合の対処方法は? 兎眼はどのくらい持続しますか?
Q76 ボトックス投与後の視力低下の報告はありますか?
Q77 嚥下障害の副作用が現れた場合の対処方法は? 嚥下障害はどのくらい持続しますか?
Q78 嚥下障害を回避するための注意点は?
Q79 嚥下障害の副作用で入院を必要とするような重篤な症例はありますか? その場合の対処方法は?
Q80 帰宅後に嚥下障害が生じる可能性が考えられますが,これに対する対処方法は?
Q81 嚥下障害の評価方法は?65
Q82 ボトックスはアナフィラキシーショックを起こす可能性があると聞きましたが,そのような報告はありますか?
Q83 ボトックスが神経根,髄腔内に入った場合に起こりうる副作用は? また,斜角筋に施注する場合,腕神経叢に入りやすくないでしょうか?
Q84 死亡例の詳細は?
Q85 ボトックス投与の際には,筋弛緩剤,抗生剤などの投与は中止したほうがよいですか? 中止後,どのくらいの期間をあけてからボトックスの投与が可能ですか?
Q86 ワルファリン投与中の患者にボトックスを投与して出血傾向が増強する恐れはありますか?
Q87 緑内障の患者に対してボトックスを投与してもよいですか?
Q88 心血管系障害のある患者に対してボトックスを投与してもよいですか?
Q89 呼吸器系障害のある患者に対してボトックスを投与してもよいですか?

7 製剤

Q90 ボトックスの製造方法は?
Q91 ボトックスの生物活性はどのような方法で測定しているのですか?
Q92 ボトックスにはどのような成分が含有されていますか?
Q93 ボトックスにはヒト血清アルブミンが含有されていますが,ウシ海綿状脳症(bovine spongiform encephalopathy;BSE)や未知の感染症の危険性はないのでしょうか?
Q94 ボトックスの製造工程にはウシ等由来物が使用されていますか?
Q95 ボトックスの半減期はどのくらいですか?
Q96 製剤の毒素蛋白量が減少したと聞きましたが,どの程度減ったのでしょうか?

8 失活

Q97 失活の際に必要な次亜塩素酸ナトリウムの量および時間は?
Q98 次亜塩素酸ナトリウムにはどのような製品がありますか?

9 保険請求
Q99 ボトックスの薬価は?
Q100 保険請求の仕方は?
Q101 施注手技料として神経ブロックは請求できますか?
Q102 1バイアルを分注して複数の患者に使用することは可能ですか?

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